http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=11680
ヴァレンシアで行われたプロツアー神々の軍勢で、私はBWトークンを使用した。多分このことは、多くの人にとって、ほとんど驚くことではなかっただろう。私はこのデッキを二年にわたって、ほとんどどのモダントーナメントにおいても使用してきたからだ。直近のモダンプロツアー(プロツアーRtRシアトル)ではこのデッキで7-3、GPポートランドではトップ16、GPシカゴではマネーフィニッシュ、そしてアムステルダムのWorlds では惜しくもトップ4を逃した。ヴァレンシアでは6-4で終わったが(ちょうど100位^^)、正確に思い出すと、私は私が参加してきた、ありとあらゆるプロレベルのトーナメントで、勝利を得た記憶がある。よってこのデッキは十分大きなサンプルの上で、少なくとも私にとって一貫して平均以上であり続けている。
GPリッチモンドでの出来事にスポットを当てて、BWトークンへのきっかけを提供させてほしい。

 どうしてこのデッキを選んだか
 TCGplayer.comチームの一員として、私の役割はこの環境で最もアグレッシブなデッキを決定することとBWトークンを研究することだった。本質的には、初めにBWトークンに関して私が言ったことは、トロン、バーンとのマッチアップは最悪、ストームともつらいがそっちは必要ならつめられる。最高のマッチアップはジャンド、親和、双子そして殻、モダンにおける5大ポピュラーデッキのうちの4つだ。私たちのチームとしての初期のテストはストームとBWトークンが、最も結果を残すアーキタイプ(top performing archetypes)であることを証明した。ストームはジャンドとの苦手なマッチアップを持っており、禁止リストの改定か、神々の軍勢で何かすごいものが出るかが無ければ、私はBWトークンの使用を残りのチームに説得しただろう。

そのとき死儀礼のシャーマンが禁止され、野生のナカティルが解禁された。

 突然ストームの最悪のマッチアップ(ジャンド)は取り除かれた。同時にジャンドは私のデッキの最高のマッチアップ(注BWトークンはジャンドに有利らしいので)であった。取って代わったデッキ(Zoo)に対してストームは大変良く働き、逆にトークンで組み合うのは困難だっただろう。

 チームでのアグロのエキスパートとして、まず始めに最高のZooデッキを作ることが私の義務であった。そのZooデッキは最終的に、私のBWトークンの研究から多くの時間を奪ったのではあるが。私が、Zooのマッチアップが私たちの他のマッチアップをたいして不利にしないこと、を解明したとき、私達にはトーナメントの開始まで数日しかなく、Zooのすべてのマッチアップをテストしなおす時間が十分になかった。したがって、他のメンバーの人々に強く言うのはためらわれたのだが、少なくとも私は100%トークンを使うことは明確だった。結果的に、チームの半分はストームを使用し(私が同意したもので素晴らしいチョイスだった。理由は上に書いてある) 、ボーグルを使用した方々もいて、Conleyはメリーラ殻を使い、BWトークンは私一人だけだった。
こちらが最終的なリスト
BW Tokens by Craig Wescoe

Main DeckSideboard
4 Squadron Hawk
Creatures [4]
4 Doom Blade
2 Engineered Explosives
4 Honor of the Pure
2 Inquisition of Kozilek
4 Lingering Souls
4 Path to Exile
4 Spectral Procession
3 Sword of War and Peace
4 Thoughtseize
Spells [31]
4 Arid Mesa
3 Fetid Heath
4 Godless Shrine
3 Isolated Chapel
4 Marsh Flats
2 Plains (250)
1 Swamp (260)
3 Tectonic Edge
1 Vault of the Archangel
Lands [25]
Deck Total [60]


(引用http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=11680)3 Disenchant
2 Grafdigger’s Cage
3 Liliana of the Veil
3 Rest in Peace
3 Stony Silence
1 Tectonic Edge
Sideboard [15]


どうZooを倒すかのカギはSword of War and Peaceだ。私には速やかにゲームに勝つ状況、Path to Exile によって死なない、かつZooの火力によるライフの危険域から抜ける方法が必要だった。Sword of War and Peaceは両方の役割を十分に満たす。加えて、4枚のPath to Exile、4枚のDoom Blade、そして2枚のEngineered Explosives、Sword of War and PeaceはZooとのマッチアップを勝ち得るだけでなく、有利にさせた!

トーナメントの後で、私が受けた最大の質問は“どうしてBitterblossomを使っていないのか”だった。

ほとんどの人にとって、BWトークンの願いはBitterblossomの解禁だった。しかし、過去二年間トークンで成功してきた人にとってのまず最初の願いはトロンの衰退だった。Zooのインフラ(トロンにとってZooとのマッチアップはvery difficult) からの結果で私はそれを期待したのだった。私たちに与えられた苦手なマッチアップはストーム、トロン、バーンのみである。しかも私が予期したことには、それら3つのデッキは共に全体の10%を含まないこと、私からはそれらを強いて使う理由が見当たらなかったのだ。

Ok だから私は実際この質問に答えなかった。形式ばったクリティカルシンキングに疎い人々にとっては目くらましにすぎなかった(注Bitterblossomのネームバリューだけで採用することを暗に意味していると思います)。シンプルに答えるとすると、Bitterblossomはどのマッチアップも改善しはしなかった。実際には少ないマッチアップで仕事をしたのみである。捕捉させてほしい。

 Zooに対して、Bitterblossomは本質的には役に立たない全くの紙切れである。せいぜい良くてもForcefieldである。しばしばForcefieldですらない。二枚目を張るのはとても勇気のいることで(しばしば一枚目にも言えるが)、2ターン目以降がとても怖い。あと私たちに与えられたプランはSword of War and Peaceでライフをゲインしきること、Bitterblossomでハンドを減らしてライフをドレインしていくよりも、Squadron Hawkで手札を保つ方が良いだろう。

 ただ一つチェンジしたこととして、ボーグルデッキの隆盛を受けて、4枚目のTectonic Edgeと4枚目のLiliana of the Veil(注サイドボード)の採用だった。

 Matchup Analysis and Sideboard Guide
対双子(有利)
 私たちは彼らのどの組み合わせのコンボ (Deceiver Exarch, Pestermite, Splinter Twin, Kiki-Jiki, Mirror Breaker) でも崩す、たくさんの低コストのインスタント(Path to Exile, Doom Blade)を持っている。コンボをばらすことのできる6枚の手札破壊カードも積んでいて、コンボのためにどのパーツを対戦相手がもっているかも正確に知ることができる。その上、ゲームを終わらせられるプレッシャーを取り除くこともできる。一種類のアンセムと12枚の打点のうちどれかで十分で、アンセムすらなくてもよい時が多々ある。

 ひとつあり得るプレイングで、Tectonic Edgeでマナを縛ること。こちらの除去に十分なくらい、双子側がコンボパーツをたくさん持っている盤面では、しばしば相手はたくさんスペルをもっていて、ランドはもっていない。よってこちらが相手のクリーチャーをパスしたとき、相手側のランドが4枚に達したなら、際を起動し(あるいは重ねて)、土地を2枚か3枚に戻すこと、それは双子が勝ち逃げることを防ぎ、またSwan SongやDispelをこちらの除去に合わせらるということも防ぐ。

 サイドのDisenchantはSpellskite や Splinter Twinという双子のコンボを崩す更なる手段を与えてくれる。たいていこのマッチアップではもっとも適していないものをサイドアウトする。
+3 Disenchatn
+1 Tectonic Edge
+2 Stony Silence (Spellskiteを対戦相手が使う限り)
-1 Vault of the Archangel
-2 Engineered Explosives
-3 Sword of War and Peace
対Zoo(有利)
Engineered Explosives、 Doom BladeそしてPath to Exileは序盤のゲームで私たちがトークンを並べたりパンプしたり(Honor of the Pure, Vault of the Archangel, or Sword of War and Peace)する時間を作るのに一役買う。後ろの二つは盤面を助けるもので、爆薬は特にKird Ape や Loam Lionやその他で走る早いZooに対して、非常に良い。Knight of the Reliquaryを使うより遅い方のZooはより簡単で、序盤から1対1交換によりあちらの打点に、こちらがついていくことが可能で、終盤ではトークンを並べてパンプするカードで盤面を覆える。バーンスペルの少ないタイプに対しても有利である。

 Zoo系のデッキがもっともポピュラーなアーキタイプになると予想したときに、私はこのデッキをZooとのマッチアップを念頭に入れて調整した。よってサイドボーディングするカードはゼロである。もし相手がLingering Souls, Snapcaster Mage,またGrim Lavamancerを用いているならば、ときどきゴイフ用にRest in Peaceを持ってくるだろう。相手がGeist of Saint Traft 、や赤白剣Batterskullを見越したDisenchant、を積んでくる場合にはリリアナを。ほとんどの場合にはサイドボーディングはゼロでいい

対メリーラ殻(有利)
 こちらは序盤のハンデスで相手のプランを見ることができる。これは我々に勝筋を見出してくれる。Birthing Podを含むならヌルハンドでなければ彼らはキープしてくるだろう。よって序盤のThoughtseizeは時々大きな損害を与える。他には1,2枚の除去スペルがメリーラやSpike Feederのコンボに合わせるタイミングがカギとなる。こちらのクリーチャーが飛行もちなのはこのマッチアップで重要で、彼らのアンチZooのクリーチャー(Wall of Roots, Kitchen Finks, etc)の守りでは私たちをブロックできないのだ。彼らがしばしば相当な量のダメージを土地とBirthing Podから受けるという事実と合わせて、一つのトークン呪文と、一つのアンセムあるいは一つの剣は、相手がボードを制圧する前に打つこちらのハンデスやピン除去が十分なくらい、相手に対してとても速いクロックとなる。

 Honor of the Pureが場に出ていなければ、Orzhov Pontiffは相手にとっての一つのべストなカードで、いつでもChord of Callingや Birthing Podでの持ってくる候補になりえる。
+2 Grafdigger’s Cage
+1 Tectonic Edge
-2 Engineered Explosives
-1 Vault of the Archangel
Stony Silenceや Disenchantに惑わされてはいけない、たとえ相手が、あなたを解答になっていないBirthing Podで倒そうとしても、こちらにはBirthing Podを解答たるべき4つの方法がある(two Grafdigger’s Cage, two Thoughtseize)。しばしばアクティブな殻でも倒せるし、Disenchantがハンドで死んでいることによって負けるゲームの方が、解答のない殻が、殻がなければ負けていたというゲームよりも多いだろう。私を信じてほしい。(EVがわかりませんでしたからこの一文は訳しませんでした。It’s pretty close, but better EV to not bring them in. All our other cards are better.)。

対UWR ミッドレンジ (有利)
 テストの中で私はフラッシュとコントロールよりのものとかなり対戦した、もっぱらHarry Corveseを相手に。私たちのテストの中で、私が彼にトリッキーなプレイングをしなければならないというポイントに行きついた。彼がUWRサイドでのマッチアップをするのを怖がったからだ。私が“Hey ハリー、UWRでテストしてくれないか?”と言おうものなら、彼は“トークンじゃないだろうな?”と答えるだろう。私はちょうどソリティアしているようなものだ。私のデッキは驚異的で、彼は長いゲームの間でほとんど勝つことはなかっただろう ごめんハリー!

 対戦相手はLightning BoltとLightning Helix と Path to ExileのようなWild Nacatlに対して有効なカードをたくさん使用してくるが、トークン生成カードに対しては分が無い。相手のCelestial ColonnadeやRestoration Angelをピン除去でいなしている間、こちらのハンデスは決まってSphinx’s Revelationやリセット呪文、またはCryptic Commandに的を絞っていく。Tectonic Edgeは相手のマナを縛り、列柱を殺す脅威となる。
+1 Tectonic Edge
+3 Liliana of the Veil
+2 Disenchant
-2 Engineered Explosives
-4 Path to Exile
相手のSnapcaster MageがRest in PeaceやGrafdigger’s Cageをサイドインするよう誘惑してくるが、それはダメ!Lingering Soulsは貴重だし、瞬唱のそれは1枚のカードに値しない。
 長いゲームの中で、それらをこなすよう計画せよ。

対親和(有利)
Zealous Persecutionはこのマッチアップにおいて私たちの最高のカードだ。しかし、このカードはZooにとても弱いのでもうおすすめはできない。このカードを除いたことにより、親和とのマッチアップは80%のかわりに67%となったが、それでもまだ好位置につけている。それに対親和よりのカードを用いる価値は無い。親和の頭数は減ってきている。

 親和は3つの派生がある。(1)ちっこいのをプレイするもの、(2)よりちっこいのをパンプしてプレイするもの(3) Etched Championをプレイするもの。最初のものはこちらのSquadron Hawk、Lingering Souls、Spectral Processionで簡単に解決する。その次のものはこちらのPath to ExileとDoom Bladeで解決し(Master of Etherium やSteel Overseerの場合)、Cranial Platingはフライヤーで解決できる。最後のものは一番厄介、しかし彼らが本当にでかく(注Etched Championを)パンプできない限り、私たちは普通に対峙することができる。
+3 Disenchant
+3 Stony Silence
-3 Sword of War and Peace
-1 Tectonic Edge
-2 Engineered Explosives
メインは50%、サイド後は一度こちらが3枚のStony Silenceと3枚のDisenchantを入れたら、とても有利になる。

 私は最近オンラインで、4回マリガンしてもなお親和の対戦相手を倒したことがある。興味がある方はこちらhttp://www.twitch.tv/nacatls4life/c/3833023 

対ボーグル(五分)
 メインはLiliana of the Veilや彼らがクレイジーになるのを合理的に妨げる方法がないのできつい。とはいえ私達は多分すくなくともメインは50%はある。カギは1ターン目にハンデスをうつことだ。もしあなたが相手の一枚しかない呪禁持ちを落としたなら、オーラのエンチャント先がいなくなって、相手はしばしば立ち往生してしまうだろう。あるいはPath to ExileかDoom Bladeの餌食となるDryad ArborかKor Spiritdancerにオーラをまとわせざるを得なくなるだろう。
 Engineered Explosivesは潜在的に私たちのメインでの別の勝筋である。EE x=1は相手の呪禁持ちを爆破できる、しかし、もしすでに陰影がそれについているならば、両方同時にその烈日のアーティファクトで破壊されるのだが、そのときそのコントローラーは族霊鎧の効果でそのクリーチャーを生かせることを選ぶことができる。おなじくRancorもハンドに戻ってくるだろう。少なくとも勝負を左右するDaybreak CoronetはEEで殺すことが可能だ。
+3 Disenchant
+3 Liliana of the Veil
-3 Sword of War and Peace
-1 Tectonic Edge
-2 Doom Blade
サイド後はこのマッチアップはとてもましになる。私たちは五分よりも多く勝つことができる。相手のLeyline of Sanctity か、そうでない場合には絆魂のオーラに対してこちらはDisenchantを持っている。私たちはリリアナも持っており、Path to ExileとDoom Bladeで盤面をクリアーにできると仮定すれば、相手の呪禁持ちも対処できる。そしてどれにも対処できるカードを私たちは持っている(6枚のハンデス、2枚のEE )。それらをもってしても、このマッチアップはいまだ五分だ。4枚目のLiliana of the Veilがボードに関してよりよくしてくれる。もしこのマッチアップをより有利にしたいなら、Patrician’s Scornを使うといいだろう。私は必要とは思わないが。私なら4枚目のリリアナにするだろう。

結論
 今週末のリッチモンドで何を使うか、まだすべて決まったわけではない。しかしBWトークンは明らかに私の頼みの綱である。それは丸い選択肢でトップデッキのほとんどと競り合える。ストームとバーンやトロンとは不利だけれども、いずれもメタゲームの主要部ではない。もしBWトークンがあなたの興味を引くならば、ぜひこの記事の通りにサイドボーディングをして、私のヴァージョンを試してみてほしい。質問やコメントがあれば、以下のコメント欄へ、私は最善を尽くして質問に答えるだろう、なんでビタブロ使わないのっていう質問でないかぎり。(注もちろんここに書き込んでも無駄です^^)

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